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アイソレーションタンクは危険?実際の事故例と利用時の注意点

9月3日
読了時間: 5分

更新日:9月10日

怪我や事故は?

アイソレーションタンクは、海外では長く利用されている一方、日本ではまだ広く知られているとはいえない設備です。 初めて知った方の中には、「溺れたりしないの?」「これまでに事故やけがは起きていないの?」と、安全性について気になる方もいるのではないでしょうか。 今回は、実際に報告されている事故例や調査報告などをもとに、アイソレーションタンクにはどのようなリスクがあるのか、安全に利用するためには何に注意すべきなのかをご紹介します。

実際の事故は?

アイソレーションタンクに関連する重大な事故の報告は多くありませんが、過去には死亡事故や設備に関連する事故、衛生管理に起因する健康被害などが報告されています。


今回確認した事例を大きく分けると、「飲酒・薬物など利用者の状態に関係する事故」「設備や利用方法に関係する事故」「衛生管理に関係するトラブル」の3つに分類できます。


それぞれ、実際にどのような事例があったのかを見ていきます。

1.飲酒・薬物など利用者の状態に関係する事故

2010年に『Journal of Forensic Sciences』で報告された事例※1 では、50歳の女性が自宅に設置されたアイソレーションタンク内で死亡しているのが発見されました。検査では、血液から高濃度のアルコールと、鎮静作用のある複数の市販薬・処方薬が検出されています。死因は、薬物とアルコールによる急性中毒に、環境による高体温が加わったものと判断され、事故死とされています。

2008年にはイギリスの商業施設で、ケタミンを摂取していた30歳の男性がフロートタンク内で死亡した事故が報道されています。※2


また、2018年にはアメリカ・ワシントンD.C.の商業施設で、28歳の男性がフロートタンク内で死亡しているのが発見されました。検視の結果、死因は溺死とされ、こちらも体内からケタミンが検出されています。※3


このように、過去に報告されている重大な事故の中には、アルコールや薬物の使用が関係している事例が複数あります。アイソレーションタンクは高濃度のエプソムソルト水溶液によって身体が浮きやすい環境ですが、それでも溺水の可能性が完全になくなるわけではありません。特に、飲酒や薬物などによって意識や身体機能に影響がある状態での利用は避ける必要があります。なお、事故に至った具体的な状況については、明らかになっていない事例もあります。 ※1出典:PubMed「Death in a Sensory Deprivation Tank」(2010)

2.設備や利用方法に関係する事故 2020年、ニュージーランドのフロート施設で、23歳の女性の髪がタンクのろ過システムに巻き込まれる事故が発生しました。女性は自力で髪を外すことができず、最終的にスタッフが絡まった髪を切って救出しています。※4この事故では、利用者が通常とは反対向きに浮き、頭をろ過システム側に向けていたことに加え、利用者がまだタンク内にいる状態で、セッション終了後にろ過システムが自動的に作動したことが事故につながったと報じられています。


同施設では前年にも、別の利用者の髪がフィルターに引き込まれる事故が発生しており、その際には髪を自力で外そうとしたことで首を痛めたと報告されています。 ※4出典:Newstalk ZB「Float tank fright: Woman's horror after hair gets caught in filtration system」(2020)

3.衛生管理に関係するトラブル

2017年、ノルウェーの展示施設に設置されたフロートタンクの利用者に、発疹や耳の痛み、かゆみなどの症状が相次いで報告されました。調査では、回答した利用者45人のうち22人が症例定義に該当し、タンク内の水から緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)などが高濃度で検出されています。※5


この施設では、約18日間の運用期間中、利用者のセッション間にタンク水を循環させる工程が行われておらず、測定された消毒剤の濃度も非常に低い状態でした。また、塩分濃度もメーカーが推奨する濃度を下回っていたことなど、複数の衛生管理上の問題が確認されています。


事故のリスクを減らすために

COCORODOでは、セッション終了後にタンク水を循環させ、自動制御ディスペンサーポンプによる塩素の投与、定期的な水交換などを行い、タンク内の水質・衛生管理に努めています。また、利用前にはスタッフからタンクの使用方法や注意事項をご説明し、安全にご利用いただける環境づくりを行っています。


利用する方にもいくつか注意していただきたいことがあります。過去の事故例でも飲酒や薬物の使用が関係しているケースが報告されているため、飲酒している方や、意識・判断力に影響を及ぼす薬物等を使用している方は、ご利用をお控えください。

持病をお持ちの方や、健康状態に不安のある方は、事前に医師へ相談したうえでご利用ください。また、安全にご利用いただくため、利用前のスタッフからの説明や注意事項をご確認いただき、施設が案内する利用方法に沿ってご利用ください。

アイソレーションタンクは危険?実際の事故例と利用時の注意点|まとめ

今回ご紹介したように、アイソレーションタンクでは過去に事故や健康被害が報告されています。


一方で、重大な事故の中には飲酒や薬物の使用が関係している事例が複数あり、設備に関連する事故や、不十分な衛生管理によって健康被害が発生した事例も確認されています。


アイソレーションタンクは高い浮力があるからといって、すべての状況で事故が起こらないわけではありません。安全に利用するためには、飲酒や薬物の影響がある状態では利用しないこと、施設から案内された利用方法を守ることが大切です。


また、利用者側の注意だけでなく、施設側による設備の安全管理や、適切な循環・ろ過・消毒などの衛生管理も欠かせません。


初めて利用する際は、施設の利用上の注意や衛生管理について確認し、不安な点や気になることがあれば事前に施設へ相談したうえで利用することをおすすめします。


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