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「“やる気”を取り戻す脳の変化」──報酬中枢が目覚める、フロートの力


今回は、少し視点を変えて「脳の中で、実際に何が起きているのか」に注目してみます。


米国の神経科学者・Justin Feinstein博士による研究では、たった1回のフロート体験が、「やる気」や「前向きな期待感」に関わる脳の活動を回復させることが明らかになっています。



報酬中枢「側坐核(Nucleus Accumbens)」の反応が変わる


この研究で測定されたのは、脳の深部にある「側坐核(そくざかく)」という領域。

この場所は、「何かいいことが起きそう」「頑張れば、報われるかもしれない」という期待感に、真っ先に反応する部分です。



実験の結果:ポジティブな期待に、脳がより強く反応するようになった


実験では、参加者に「5ドルがもらえるかもしれない」という場面を見せ、脳の反応をfMRIで測定しました。

すると——フロートを受けたグループでは、報酬への期待に対して側坐核がはっきりと活性化

しかも、この反応はゼログラビティチェア(比較用の椅子)では見られなかったのです。



「やる気が出ない」「希望を感じない」人にも


この反応は、私たちの感情と深く結びついています。

実際に、側坐核の活動が高かった人ほど、フロート後の幸福感スコアが高く、逆に椅子に座っていただけのグループでは、むしろ幸福感が下がっていました。

これは、脳が「もう一度、未来に期待していいよ」と語りかけてくれているような変化です。


心が疲れて、未来が見えなくなってしまったとき


やる気が出ない。何をしても楽しく感じられない。

そんなときは、行動より先に「脳の状態」を整えることが、回復の鍵になるかもしれません。

フロートは、「自分を整える選択肢」の一つとして、きっとあなたの助けになるはずです。


 
 
 

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