アイソレーションタンクとサウナの違い『ととのう』を比較
- 11 時間前
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前回の記事では、「ととのう」とはどのような状態なのか、心と身体に起こる変化を交えながらご紹介しました。「ととのう」と聞くとサウナを思い浮かべる方も多いと思いますが、アイソレーションタンクでも、深いリラックス感や頭がすっきりするような感覚を体験することがあります。
では、サウナとアイソレーションタンクの「ととのう」は同じなのでしょうか。今回は、サウナとアイソレーションタンク、それぞれが「ととのう」までの仕組みやアプローチの違いについてご紹介します。
サウナとアイソレーションタンクの「ととのう」は同じ?
前回の記事でもご紹介したように、「ととのう」には医学的に明確な定義があるわけではなく、感じ方にも個人差があります。
「ととのう」と表現される感覚としては、
・深くリラックスする
・身体の緊張がゆるむ
・頭がすっきりする
・気分が前向きになる
などが挙げられます。
こうした感覚は、サウナだけでなくアイソレーションタンクでも感じることがあります。そのため、「ととのう」という体験には、両者に共通する部分があります。「ととのう」を山頂に例えるなら、サウナとアイソレーションタンクは、それぞれ異なる登山道から同じ山頂を目指すような関係です。

サウナは刺激を「与えて」ととのう
サウナの「ととのう」は、身体に温度による刺激を与え、その後に休息することで生まれるのが大きな特徴です。
一般的な「サウナ → 水風呂 → 外気浴」の流れでは、まず高温のサウナに入ることで体温が上昇し、心拍数が増加します。身体は熱を逃がすために皮膚の血管を広げ、発汗によって体温を調節しようとします。その後、水風呂に入ると急激な冷刺激が加わり、皮膚の血管が収縮するなど、身体は大きな温度変化に対応しようとします。こうした温熱・冷水による刺激には、自律神経の働きも関係しています。そして最後に外気浴などで休憩すると、強い温度刺激から解放され、心拍なども徐々に落ち着いていきます。
この「刺激を受ける → 刺激から解放される」という大きな変化の中で、身体が休息しやすい状態へと移り、深いリラックス感や身体の緊張がゆるむ感覚、頭がすっきりする感覚や心地よさなどにつながっていくと考えられます。つまりサウナは、「温める → 冷やす → 休ませる」という刺激の変化を利用して、「ととのう」へ向かうアプローチといえます。
アイソレーションタンクは刺激を「減らして」ととのう アイソレーションタンクの「ととのう」は、サウナとは反対に、身体や脳が普段受けている刺激をできるだけ減らすことが大きな特徴です。
タンク内では、照明を消すことで「光」、静かな環境によって「音」、約34℃に保たれた水によって「温度差」による刺激を減らします。さらに、高濃度のエプソムソルト水溶液に身体を浮かべることで、「重力による身体への負荷」も軽減されます。こうした環境では、外部から受け取る刺激や身体にかかる負荷が少なくなるため、身体の力を抜きやすくなり、心身が休息しやすい状態へと移っていきます。また外部から入ってくる情報が少なくなることで、普段は周囲の環境に向けられている意識も休まりやすくなります。身体だけでなく、頭の中も静かに過ごしやすい環境がつくられます。
この「刺激を受ける → 刺激から解放される」サウナに対して、アイソレーションタンクは、「刺激そのものをできるだけ減らす」ことで、深いリラックス感や身体の緊張がゆるむ感覚、頭がすっきりする感覚や前向きな気分などにつながっていくと考えられます。つまりアイソレーションタンクは、「光・音・温度差・身体への負荷などを減らす 」という環境をつくることで、「ととのう」へ向かうアプローチといえます。
アイソレーションタンクとサウナの違い『ととのう』を比較|まとめ
サウナとアイソレーションタンクは、どちらも「深くリラックスする」「身体の緊張がゆるむ」「頭がすっきりする」など、「ととのう」と表現される感覚を得ることがあります。大きく異なるのは、そこへ至るまでのアプローチです。
サウナは、温熱や冷水などの刺激を「与え」、その刺激から解放されることでととのう。
アイソレーションタンクは、光や音、温度差、身体への負荷などの刺激を「減らす」ことでととのう。
どちらが優れているというものではなく、同じ「ととのう」という山頂へ、それぞれ異なる登山道から向かうようなものです。また、「ととのう」ための方法はこの2つだけではありません。瞑想など、心と身体を落ち着かせるためのアプローチはほかにもあります。
「ととのう」方法は、サウナだけではありません。大切なのは、その時の自分の状態に合わせて、最適な手段を選べること。あなたにぴったりの「ととのう」方法を、ぜひ見つけてみてください。
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